ロボアドとは?
ロボアドとは、ロボットアドバイザーの略で、ITを用い、金融商品の運用についてアドバイスをしてくれたり、自動で運用を代行してくれたりするシステムです。
いわゆるフィンテック(金融と技術を組み合わせた造語)の代表的なサービスとなっています。
ロボアドというと、テレビCMもやっている「WealthNavi」やNTT DoCoMoと提携している「THEO+docomo」が有名ですね。
いずれも、口座に入金するだけで自動で資産を運用してくれるサービスで、実は私も平成29年(2017年)からWealthNaviを使っており、今のところ順調に成果が得られています。
ちなみに、現在までの成績は以下のとおりです。
昨年の3月頃に大きく落ち込んでいますが、まもなく回復しました。また、その後100万円を超えたので、一度100万円を出金しました。
なお、これらのサービスは、いずれも保有資産の残高に対して一定の割合を掛けた運用手数料を負担する必要があります。
完全成果報酬型のロボアド「SUSTEN」登場
順調にWealthNaviで資産運用していたところですが、最近気になるニュースが入ってきました。
完全成果報酬型のロボアドが誕生したのです。その名も「SUSTEN(サステン)」と言います。
従来のWealthNaviやTHEO+docomoは、先述のとおり保有資産の残高に比例した運用手数料を負担する必要があります。ということは、仮に損をしていても運用手数料を支払う必要があるのです。
それに対し、SUSTENは、儲かった分に対してのみしか運用手数料を支払う必要がありません。
最初聞いたときは、あまり意味が分からなかったのですが、調べて行くにつれて、意味が分かってきました。
簡単ではありますが、特徴をまとめてみたいと思います。
完全成果報酬型
完全成果報酬型とはどういうことかな?と考えたのですが、SUSTENウェブページの概念図を見ると何となく分かりました。
左側は、従来のロボアド、すなわちWealthNaviやTHEO+docomoなど(以下、従来型)です。右側はSUSTENです。
折れ線グラフの○が付いているポイント、これが毎月の手数料判定時の資産残高と考えてください。
従来型は毎月○に色が付いていますが、これは毎月手数料を支払う必要があるということです。
それに対し、SUSTENは、○に色が付いていない月があります。この月は手数料を支払わなくて良いということです。それはなぜかというと、グラフの下に記載のあるように、「過去最高益を更新した月」のみ手数料が発生するからです。
これは画期的ですね。
従来型は、顧客が得してようが損してようが、毎月手数料が入ってくるのに対し、SUSTENは顧客が得をしているときにしか手数料が入ってこないことになります。すなわち、顧客もSUSTENも同じ方向を見て資産を運用するんだという決意の表れだと感じました。
運用が順調なときは、顧客もSUSTENも良いですが、相場が全体的に落ち込むときはどうなるのでしょうか?
SUSTENには手数料収入が入ってきません。その結果、倒産するということも考えられます。
SUSTENが倒産したら、出資した財産がどうなるか心配ですよね。
それについて、SUSTENはこのように答えています。
回答
SUSTENの資産運用サービスは「公募投資信託」を通じて提供され、お客様のご資産は、投資信託の運用を受託する信託銀行で保管・管理されます。このため、ご客様のご資産は、弊社の倒産リスクからは隔離されております。万が一、受託者である信託銀行が破綻した場合でも、信託銀行の固有財産とは分別して管理・保全されているため、影響を受けることはありません。
また、弊社は投資信託の直接募集会社という位置付けにあるため、証券会社等が対象となる投資家保護基金には加入しておりませんが、ご入金から投資信託買付までの期間についても、お客様のご資金は、「顧客分別金」として信託銀行に信託され、弊社の固有財産とは分別して管理・保全されています。
(出典:SUSTENウェブページ https://library.susten.jp/s/article/SUSTEN%E3%81%8C%E5%80%92%E7%94%A3%E3%81%97%E3%81%9F%E5%A0%B4%E5%90%88)
これを読むと、もし万が一SUSTENが倒産したとしても、自分の財産は守られると考えられるのではないでしょうか?
実際、どれくらいの下落まで耐えられるのかは分かりませんが、見届けてみるのも良いかなと思います。その場合、自分も損をしているので、自分も耐えられるか分かりませんが...
投資の3原色
他の特徴としては、「投資の3原色」があります。
これは何かというと、SUSTENは様々な投資家のニーズを「色」と捉え、その色の組み合わせで資産運用のポートフォリオを作ろうと考えています。
SUSTENでは、赤、緑、青の3原色を以下の金融商品になぞらえています。
- 赤…世界の経済成長の恩恵を享受しやすいタイプ(筆者注:株式など)
- 緑…景気に連動しにくい絶対収益型のタイプ
- 青…リスクの低い守りに徹したタイプ(筆者注:債券など)
従来型は、赤(株式など)と青(債券など)による運用が中心で、緑の要素は持ち合わせていなかったとのことですが、SUSTENでは緑の要素を持っているので、様々なポートフォリオを作ることができることが売りのようです。
それを表現したのが下の図です。
赤、青、そして緑の3つの軸を持ち、それらの組み合わせでポートフォリオが決まるようです。
緑の要素とは、何なのでしょう?まだ情報があまりないのでよく分かりませんが、ヘッジファンドの要素もあるのでしょうか?
以上を踏まえてどうする?
はっきり言って、まだよく分からないというのが本音です。
それでも、何となく面白そうな気がします。
それなら自分で確かめてみようということで、このたび口座を開設することにしました。
近々、運用開始予定です!
ついでにFOLIO ROBO PROとTHEO+docomoも始める
今回、SUSTENを始めるにあたり、その他のロボアドについても少し調べてみました。
THEO+docomoは以前から知っていたのですが、「FOLIO ROBO PRO」というロボアドがあることも知りました。
FOLIO ROBO PRO
FOLIO ROBO PROの面白いところは、AIで相場を先読みするところです。その結果、WealthNaviやTHEO+docomoは長期的に利益を得ることを得意としていますが、FOLIO ROBO PROは短期でも利益を狙うことができるようです。
AIが相場を先読みすることにより、1ヶ月ごとに運用資産の配分を変え、利益は大きく、損失は小さくというパフォーマンスの最大化を狙っています。
せっかく、SUSTENを始めるのであれば、全く違うコンセプトのFOLIO ROBO PROも始めてみようかなと思い、口座開設の申込をしました。
THEO+docomo
THEO+docomoは以前から知っていました。
というよりもむしろ、WealthNaviを始めるときに比較検討した相手です。当時は、THEO+docomoはなく、「THEO」といっていました。現在もTHEOはあるようですが、今回はNTTdocomoと連携したTHEO+docomoを考えてみます。
NTTdocomoと提携したときにも少し調べたのですが、ドコモユーザーは資産残高に応じて得られるdポイントが1.5倍になったり、dカードGOLD会員はいくつかの条件を満たせば、手数料が安くなったりします。
ドコモユーザーでdカードゴールド会員の私にとっては有利な条件なのですが、既にWealthNaviを始めていたこともあり、当時は静観していました。
今回、その他いろいろなロボアドを始めるにあたり、ドコモユーザーとdカードゴールド会員に有利だということで、ついでに始めてみることにしました。
今後の予定
SUSTEN、FOLIO ROBO PRO、そしてTHEO+docomoを新しく始めることにしたのですが、WealthNaviは現在既に運用中です。
どうせなら、4つ同時に同条件で始めて、その経過を比較したいですよね。
ということで、新しく始める3つの準備が整ったら、WealthNaviは一度全額出金します。
その上で、4つ同時に同額を入金し、毎月同額を積み立てていきます。
その経過は、随時アップしていきますので、ご期待ください。
特に、まだ情報が少ないSUSTENについては、私自身も楽しみにしています。様々な情報をお伝えできれば良いなと思います。どうぞよろしくお願いします。
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